建築耐震工事
既存建物の耐震性を向上させる為、現在では多種の工法があります。鉄骨・鉄筋・型枠・コンクリート・グラウト注入・アンカーの各工事を協力会社と分担で施工。弊社では主にグラウト注入工事と現場管理を担当しており、グラウトは流動性の無収縮モルタルで補強し他の構造物と一体化させる役割を持っています。
現在主に施工しているものは下記になりますが、現場に合わせた新しい工法も積極的に取り組んでいます。
柱補強
銅板巻き
既存のコンクリート柱の周囲に鋼板を設置しアンカーで固定した後グラウト材を注入して一体化させる。
- 仕上材撤去、躯体表面の目荒らし
- 鋼板取り付け、アンカーで固定
- 垂直調整
- グラウト注入
- 設置完了
- 目荒らし
- 鋼板取り付け
- 垂直調整
- グラウト注入(上部注入時)
- 鋼板設置完了
カーボン繊維シート巻き
既存コンクリート柱に巻きつけて耐震性能を向上させる。
- コンクリートの下地処理
- プライマー塗布
- エポキシ樹脂塗布
- カーボン繊維シート貼り付け
- 含浸(がんしん)・脱泡(だっぽう)
- エポキシ樹脂塗布
※3から5の工程は所定回数繰り返す
※含浸とは・・・樹脂などの液体を浸して含ませること
※脱泡とは・・・液体から気泡(バブル)を除去すること
- 下地処理及びプライマー塗布
- カーボン繊維シート貼り付け
- エポキシ樹脂塗布
- 3から5を繰り返す
- エポキシ樹脂塗布後
RC壁補強
壁増設
壁がない場所に新しく壁を増やすことで耐震性能を向上させる。
- 既存躯体に接着系アンカー打設またはスタッド溶接
- 鉄筋、スパイラル筋を配筋
- 両側からコンクリート打設のため型枠を組み、銅管などで固定
- 一定の高さまでコンクリートを打設
- グラウト注入
- 型枠解体
壁増し打ち
既存の壁の厚さを増やすことで耐震性能を向上させる。
上記と異なるのは3で片側のみコンクリート打設のため型枠を組む。
- 接着系アンカー打設又はスタッド溶接
- 異形鉄筋・スパイラル筋配筋
- 両側から型枠を組む
- 型枠固定
- コンクリート打設
- グラウト注入
- 型枠解体
鉄骨ブレース
鉄骨の枠を開口部に設置することで耐震性能を向上させる。
ブレースの種類は用途によって様々なものがある。
- 躯体表面の目荒らし
- 既存躯体にアンカー打設またはスタッド溶接
- 製作した鉄骨ブレースを取り付け
- スパイラル筋配筋
- 既存躯体と鉄骨ブレースを一体化する4辺に型枠を組む
- グラウト注入
- 型枠解体
- 鉄骨ブレース搬入
- 鉄骨ブレース取り付け
- 型枠組み立て
- グラウト注入
- 鉄骨ブレース施工後例
土木耐震補強
橋脚耐震補強-RC橋脚巻きたて補強工法-
既存の橋脚に鉄筋を配筋し、多機能特殊ポリマーセメント(マグネライン)を吹き付け、厚さを増すことで耐震性能を向上させる(橋脚の他、ボックスカルバートなども施工)
- 既存橋脚の下地処理
- 6号吹き付け
- 鉄筋を配筋
- 6号吹き付け
- 3号吹き付け
- 表面を金鏝仕上げ
- 必要に応じて表面保護工
※④⑤は現場の指定厚みまで繰り返し施工
※6号・・・接着剤及びプライマー材として使用
※3号・・・増厚保材として使用
- 橋脚
- 6号吹き付け後鉄筋配筋
- 6号吹き付け
- 3号吹き付け
- 所定の厚みまで6号、3号を繰り返す
- 表面を金鏝仕上げ
- 補強完了
左官工事
新築・改修の様々な工事を行なっています。
・床・壁の下地、仕上、補修
・柱まわり下地、仕上
・基礎天端
・階段仕上
・まんじゅう造り など
- 床セルフレベリング
- モルタル成型
- 橋脚金鏝仕上げ
- 階段手すり袖壁塗り
- 基礎天端均し
- 目地埋め